妊娠初期(4週目~15週目)の赤ちゃんはどのような状態なのか

妊娠0~3週くらいは生理、卵胞期を経て着床するかしないかくらいの時期なのでまだ子宮の中に赤ちゃんはいない、もしくは見る事が出来るレベルの大きさではありません。

妊娠4週頃
妊娠4週目頃にフライングで妊娠検査薬を使って陽性がでる事もありますが、すぐに産婦人科に行ったとしてもまだエコーでの確認は難しく、後日再診察してもらう必要がある時期です。

赤ちゃんは妊娠してすぐは「胎児」とは呼ばれません。というのが、最初に確認できる姿は小さすぎて袋のような状態に見えるからです。これを胎嚢(たいのう)と呼びます。妊娠検査薬で陽性が出ても胎嚢が見えない段階では妊娠と診断してもらえません。胎嚢が確認出来る時期は生理予定日の1週間後以降の妊娠5週~6週目頃になります。

妊娠6週頃
妊娠6週目頃のエコー写真がこちらです。黒い所が子宮の中で、丸い輪のように見える部分が胎嚢です。この写真でははっきりと見えませんが、胎嚢の中に「胎芽(たいが)」と呼ばれる細胞があり、それが赤ちゃんへと育って行きます。このころ胎嚢の大きさは2センチ程度、胎芽は4~8mm程度です。
※画像はイメージです。目安として参考にしてください。

この後、胎嚢も胎芽も週ごとに大きくなって行きます。妊娠8週頃まで、胎嚢は1週間に1センチ程度大きくなって行きます。妊娠8週目頃には胎芽が大きく育ち、人の形がわかるようになります。この頃から「胎児」と呼ばれるようになります。

妊娠11週頃
こちらが妊娠11週のエコー写真です。この段階になると、頭や体、手などがはっきりとわかります。
※画像はイメージです。目安として参考にしてください。

妊娠十週頃から赤ちゃんの体の具体的な大きさがわかるようになります。最終月経を正確に覚えていなかった人や生理不順で妊娠週数が28日型の人と大きく違った場合、赤ちゃんの実際の大きさから出産予定日の推測や修正が入る場合があります。

妊娠12週頃
こちらは妊娠12週の写真です。これまでの写真と見え方が違いますが新しいタイプのエコーを使うと赤ちゃんが立体的に見えるため、このような感じのエコー写真になります。
※画像はイメージです。目安として参考にしてください。

妊娠15週頃
妊娠15週頃までには爪や指紋など、赤ちゃんの体の細かい部分まで出来上がって行きます。