妊娠すると体温はどうなる?
妊娠するとしばらくは高温期の体温が続きます。3週間程度高温期の体温が継続されている場合は妊娠の可能性が高いといえます。この高温期は出産まで継続するのではなく次第に低温期に入って行き、今度は出産までそれが続きます。微熱や体のほてりが妊娠の兆候とされる事があるのはこのためです。

体温が下がるのは胎盤が完成していく事でそちらから黄体ホルモンが分泌されて赤ちゃんに届くようになるので、母体への黄体ホルモンの影響が少なくなるためです。この体温変動は個人差が大きく、12週から低温期に入る人もいれば15週になっても高温が続いている事もあります。そのため、妊娠初期の体温変動はあくまで目安です。低温になるのが早いからといって、必ずしも流産になるというわけではありませんし、逆に高温が続いていても妊娠にトラブルがあるケースもあります。

基礎体温を測るコツ、続けるためのポイント

起きてすぐ、なるべく動かずに測る
正確な記録とする場合、同じ時刻、同じ条件で検温するのが一番のポイントとなります。目覚ましやスマホのタイマー機能を利用する他、婦人体温計には定時に鳴るアラームがついている物もありますのでそういった機能も活用しましょう。

体温計の計測部は必ず「舌下」に置く
「舌下」とは舌の裏側の根元です。舌の真ん中の筋の左右どちらかに当てて口を閉じます。舌先の下に軽く差し込む、歯で体温計をくわえて口を開けたままといったやり方では正確に測れません。

あまり同条件にこだわりすぎない
その日の都合や体調次第で起きる時間がいつもと違ったり、起き抜けにすぐ動いたりしてしまう事もあります。そういう場合は記録に条件の違いをメモしておきましょう。また、検温を忘れてしまった場合はその日は空欄にしておきます。一度失敗した、とそこでやめるのではなく、条件はゆるくでも続ける事が何より大切です。

記録・データ転送機能がある体温計を使う
せっかく測ったのに記録を忘れてしまってはもったいないので、記録をとる自信がない場合は体温計自体が検温結果を記録してくれる物やパソコンにデータ転送できるタイプを利用しましょう。