着床出血とは?

着床出血とは受精した卵子が子宮内膜に着床する時に起こる出血を意味します。

※この言葉はどういう理由で起きる出血か、わかりやすいので一般化して使われていますが医療の現場では使われていません。医療現場でこの症状を指すのは「月経様出血」という言葉になります。

いつ、どんな時に起きるものなのか?
この出血が起きるのは卵子が着床する時です。受精卵は着床する時、子宮内膜の粘膜を溶かして傷付け、子宮内膜に胎盤の元である「絨毛」を張ります。この時、ごく低い確率で出血する事があります。その傷からの出血が「着床出血」と呼ばれる事があります。着床出血が見られる場合、多くは授精の7~14日後くらいの間に起こります。

着床出血と生理とはどんな風に違うの?

着床出血は正しい医学用語が「月経様出血」と言うように、生理の出血と比べても見た様子では特別違うポイントはありません。多く見られるケースでは小量、数日以内で終わる事が殆どですが、中には妊娠に異常がなくても着床出血が1週間程度続き出血量がそれなりにある人もいます。

着床出血と生理の一番の違いは出血が起こる時期です。月経周期が安定していて、最終月経開始から二週間目頃に排卵し、その日に授精が起きた場合は着床出血が起こるのは妊娠3週目辺りになります。これはちょうど次の生理予定日の1週間前になるので「いつもより生理が早く来てほんの少しの出血で終わった」場合は着床出血である可能性が高いといえます。また、着床出血の時に痛みを伴う場合は生理のような収縮する痛みではなくチクチクした痛みであると言われています。

場合によっては出血の様子が生理とははっきり異なっている事でわかる場合もあります。生理の場合、出血から時間が経った血液であるため血生臭い匂いがしますが、着床出血の場合、小量の血液が出血してからすぐに体外に出て来るのであまり生臭い匂いがしない物も多いのです。また、出血量がとても少ない場合、おりものにまじった薄い茶色やピンク程度の色づきです。