妊娠初期の出血について

出血しても問題がないケースも

妊娠初期に出血が見られる場合、心配のない出血もあります。

妊娠初期の出血は、胎盤ができあがる途中の子宮内膜の血管の破綻によって起こると考えられており、出血が直接流産に結びつくことは稀です。

引用:妊娠初期の出血について | 医療法人社団吉徳会 あさぎり病院

妊娠初期に出血する人は全体の3割程度と言われ、決して少ないと言えるような比率ではありません。胎盤が出来上がる過程の出血は妊娠の継続に支障を来さない事が殆どです。他にも妊娠初期に起きる出血で緊急性がないものがいくつかあります。

着床出血/月経様出血
受精卵が着床する時に起きるわずかな出血で妊娠のごく初期に起こる事があります。妊娠に気付く前のタイミングで起きる出血です。

絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)
冒頭の引用部分で説明されている、胎盤が作られる過程で起きる出血です。正常な妊娠であれば胎盤の完成する時期には出血しなくなってきます。

子宮膣部(しきゅうちつぶ)びらん
子宮の入り口が赤くなる「びらん」という状態になっている事で起きる出血です。びらんは多くの女性に見られ、必ずしも治療が必要なものばかりではないとされていますが、びらんがあると出血が起きやすくなるので内診などが原因で出血する事があります。

子宮頸管ポリープ
子宮頸管に良性のポリープが出来る事で出血する事があります。

流産、異常が原因の出血

妊娠に異常が起きてしまい出血する事があります。この場合、処置が早いと妊娠の継続が可能なケースもありますが、残念ながら赤ちゃんが育つ事ができなくなってしまったために出血が起きている場合もあります。